タンブリンにとって初めてのグループ展が無事終了しました。
おかげさまでたくさんの方にお越しいただき、展示された方々にとっても展覧会の醍醐味を体験できたのではないかと感じていますし、
タンブリンの活動を皆さまにご紹介できる良い機会となりました。
お越しいただいた皆さま、誠にありがとうございます。
タンブリンではグループ展を開催する理由に、カリキュラムを通した成果展としての意味合いも含まれるのですが、それ以上に“制作から展示に至るプロセスの体験”に重きを置いています。
表現してみたいもの、こと、閃き、発想をまずは引き出してプランを立てて行きます。
展示はスタート地点からゴールまでが見えやすいものですので、計画が立てやすい利点があります。
また計画通りにいかないこともありますので、その時々の問題と向き合い解決策を一緒に模索していくことにもなります。
そのような道のりを辿りながら作品の完成に辿り着いたあとには、作品をどう展示するのかという課題にも向き合います。
展示はこれから作品を観にくる方との見えないコミュニケーションをどのように行うのかを考えることが必要となってくるからです。
美術館の展示は学芸員やキュレーターが担うものではありますが、他者の見え方や鑑賞体験を想像しながら作品をどう見せるかは、自分の作品から一旦距離を置かなくてはならなくなります。
さらに展覧会が始まれば、自分の作品に対してダイレクトな反応を鑑賞したさまざまな人たちから受けたり見る事ができるでしょう。
それは見えない相手とのコミュニケーションを経た後に、リアルなコミュニケーションの両方を経験することとなり、メタ思考的な感覚を取り入れることにも繋がるのではないでしょうか。
またその経験は展示以外でのシーンでも活用していけるのではないかと考えています。
この一連のプロセスを経験できる貴重な機会を持って、次なる制作や表現へと昇華させて行きます。
展示された皆さんと制作から展示までを一緒に行い、達成感を共有できたことは、私にとっても素晴らしい経験となりました。
そしてカリキュラムから、また今回の展示プログラムを通してからも、皆さんからは確実に積み上がっているものを感じています。
コメントを残す