タンブリンは“ Arts for Education 〜ひとり一人の可能性を導き出すためのアート〜 ”をテーマに展開する、沖縄市のアートスクールです。

Basic / ベーシック

「ベーシック」はアートの基礎となるエッセンスを6ヶ月・12回にまとめることで、学びや経験をより深めていきたい分野を探求できると共に、自分の好きな事、可能性を導き出す最適なタームとなっております。
プログラム自体多様なレベルでご体験いただけますので、仮に「ベーシック」が自分に合うものであれば何度も更新し受講することができ、同じプログラムを螺旋のように高め続けることで、より多くの可能性が広がることにも繋がります。


1.道具の作法

あらゆる道具には正しい使い方があり、適切な使い方をする事で人の能力を最大限に引き出してくれる素晴らしいツールとなります。”作法”と聞くと少し堅苦しい印象を持つかもしれませんが、道具を使い、仕舞う、までのプロセスを通ることが、自分なりの使いやすさへ繋がることとなります。

2.デッサン

立体的なものを平面に描写する行為です。トレーニングの要素が強いものですが、積み重ねることで絵画や造形を”見る”能力が高まります。俯瞰的な対象の見方も身につく事で、鑑賞時の見え方、捉え方にも変化が現れます。絵画を描くこと、造形能力共に表現の豊かさが備わってきます。

3.ドローイング

デッサンと同じ平面表現となりますが、描写の観点で意識が異なるものがドローイングです。制作者の内面性や身体性を前面に表出させ、無意識的な行為に近い描写とも言えます。ドローイングでは毎回テーマを提案します。個人の感性や人間性、世界観に触れる経験をしていきます。

4.立体模刻

”模刻”とは原物そっくりにまねて作ることです。ここでは粘土を使用した塑造(可塑性のある素材をこねて形をつくり出すこと)をメインに行います。立体的なものの見方、捉え方を身に付けていくことを通して、量感(ボリューム)を捉える力や、構造・構成力、空間把握する能力を育て使っていける経験を積んでいきます。

5.ミニ美術史

美術と人類史は切り離せない関係にあるのは周知の事実であります。美術史全てを網羅するのは骨の折れることですが、自分らしい表現をしてきた先人達のストーリーとして捉えると、少し親近感が湧いてくるかもしれません。教養とする以前に想像力を豊かにするためのツールとして、または知恵として取り入れていく狙いがあります。

6.7.模写

ここで主に取り入れている内容は、美術作品を忠実に再現することです。学びのテーマを絞り模写する作品を選びます。色の使い方、線の使い方、構図などを模倣し制作者の考え方や表現を直感的に触れる事を目的としています。制作者との作品を通した感覚的対話は、想像力と創造力の両面を刺激することに繋がります。

8.リサイクル制作

近年”クリエイティブリユース”という言葉を聞く機会が増えましたが、廃棄物をゴミとして捨ててしまわずに、創造力を接続したアート作品へと昇華させる制作です。ひらめきや創意工夫から生まれた、世界にひとつとないオリジナル作品を制作する喜びを皆と共有し、楽しむ時間を体験します。

9.言葉の表現

私たちは普段言葉を生活の中で直感的に引き出し、会話をし文章を書いたりと言葉を流動的に捉えていますが、制作、表現した作品に添えるタイトルについては、視覚的なものに加えて感覚、直感、思考、全てを統合して生まれた言葉として表現します。そのような言葉からは心が動かされ、 納得させられます。自分の感覚を尊重し言葉で表現する大切さに向き合い育てていきます。

10.自由制作~発表

プログラムの最後は作品制作・展示・発表と一連の流れを体験します。今までの経験を踏まえ、テーマや素材、表現スタイルは自主的に決めて制作を行なっていきます。できた作品をどの様な環境で展示するのか、キャプション作成、鑑賞者とのコミュニケーションなど、実際の展示を行うまでのプロセスです。制作時のトライアンドエラーによる問題解決に向き合い、展示に関しては自分の表現を俯瞰的に体験することになります。次なる表現や制作の意欲へと繋がり、培った経験を活かしていくことに発展していきます。