「ベーシック」で行う基本的要素を踏襲しながら、より絵画表現の可能性を探求していくプログラムです。専門的な画材(油画、日本画など)は扱わず、身近にある画材を利用して様々なスタイルや表現に触れて体験していきます。
1.コラージュ
フランス語の「糊付け」を意味する言葉に端を発している絵画技法の1つです。ばらばらの素材を組み合わせ、構成し、予想外の組み合わせを発見できる楽しさがあります。様々なパターンのコラージュを見て体験するだけで表現方法の幅や視点も増えていきます。実験的な制作を気軽に試していく事が可能であるので、表現の広がりを実感できます。
2.墨絵
東洋で発展した技法の1つで、墨を使い表現します。墨の濃淡をぼかしやにじみで描く水墨画や、 墨で輪郭を描く白描画にチャレンジし、墨の持つ味わいを感覚的に体験します。墨絵を行う上で 大切な存在である”筆”に着目し、大小様々な筆を扱う事で感覚や感情にも働きかける事になり、 描いたときの感触や表情を楽しみながら感性を育てます。
3.モダンテクニック
利用する画材から偶然にできた形や色を楽しむ表現です。テクニック(技術)と言っても習得するものではなく、表情のおもしろさを楽しみ表現に取り入れていく手段と捉えています。抽象的な表現を何度も繰り返す体験は自ずと感性に刺激が与えられ、美しい表現を生み出そうとする原動力 に繋がります。