「ベーシック」で行う基本的要素を踏襲しながら、造形表現の探求に並行し空間を把握する能力を高めていくプラグラムです。素材を彫ったり刻むような彫刻表現(カービング)はここでは行い ません。身体全部を使って粘土や立体物を制作・表現します。
1.コラージュ
「ペインティング」のコラージュとは少し異なる「モデリング」のコラージュは、様々な立体物を素材として構成、組み合わせる表現となります。制作体験を通して立体的に捉える感覚が刺激され、構成の楽しさが広がります。立体物を何度も俯瞰して眺める事になるので、自然なかたちで空間意識が育ち身に付いていきます。
2.塑造(粘土)
粘土は可塑性を持つ素材で、こねることで柔らかくなり造形しやすくなります。肉付けして形作るだけではなく、削ったり、締めたり、引っ掻いたり、剥がしたり…、多様な行為を施す事が可能な素材です。大きく塊を動かしたり身体全部を使って制作することは、空間を把握する能力や身体感覚を刺激します。素材の特性を活かしたテーマを行い、感触や表情、ボリューム感を身体を通して経験していきます。
3.改造&リサイクル制作
物を作りかえる改造には、”分解する”が先に立ちます。既製品や完成されたものをばらばらのパー ツに分解してしまうことで、物の見え方に感覚的な変化が起こります。パーツを素材として捉え、”廃棄物”という概念を“素材”へと変換することで、ひらめきが触発されるのではないでしょうか。ひらめきの灯りが消えないうちに表現に移す体験をしていきます。